2013年7月13日土曜日




「撮影・レタッチ道場」がいよいよスタート!
この企画では、初心者から中級者レベルの方を対象に、即効性がありでも汎用性があるような撮影全般のテクニックをご紹介していきます。
レタッチに関しては、こちらの解説で使用しているソフトは「adobe photoshop CS6」ですが、多くのレタッチソフトでも応用ができると思います。

第1回目は、レイヤー機能を使ったコントラストの調整です。コントラストを上げるときに、「明るさ・コントラスト」「レベル補正」「トーンカーブ」を使う方法が一般的かもしれません。しかし、雰囲気のあるコントラストの高い絵作りを演出するのにより難易度の低い方法が、レイヤー機能を使った調整です。

■工程の流れ

1.元データを複製
2.複製した画像の彩度を下げてグレースケール化
3.その画像のレイヤーモードを「乗算」
4.そのレイヤーの透明度を変えて、コントラストを調整

以上になります。このコントラストの調整では最終的には画像の彩度も落ちます。
それによって、色に落ち着きがでてコスプレの写真で、特にダークな雰囲気を好む方にはおすすめです。
彩度はもうすこし上げたいな、という時には彩度調整をあとで行うのもアリです。


■少しだけ丁寧に解説

↓こちらが元絵です。いわゆる「撮って出し」と言われていて何も調整していない生データです。


1.元データを複製
操作:オリジナルデータのレイヤーが選択されている状態で、「command + J」(winは Ctrl + J)で複製されます。

2.複製した画像の彩度を下げてグレースケール化
操作:メニュー「レイヤー」>「新規調整レイヤー」>「色相・彩度」(※「下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成」はチェックを入れる)

3.その画像のレイヤーモードを「乗算」にする
操作:複製したレイヤーを選択した状態で、レイヤー名の少し上にある、「通常」とかかれているボタンを押すとメニュー一覧がでるので「乗算(じょうざん)」を選択

4.そのレイヤーの透明度を変えて、コントラストを調整
操作:複製したレイヤーを選択した状態で、レイヤーの「不透明度:100%」となっているところを調整する。

1〜4の操作を行うと、レイヤーパレットは以下のようになっているかと思います。



この状態になって無い場合は、どこかの操作に誤りがありますので、もう一度最初からやり直してみてください。

最終的な結果がこちらになります。




完成では、「色相・彩度」レイヤーの不透明度も50%にして、彩度の調整も行っています。
このように、レイヤーを分けることで微調整が非常に楽にできます。

全体的に明るく平面的な写真でパッとしないな。。。。と思った時に効果的ですので、是非お試しくださいね。

written by cargot