2013年7月9日火曜日



東京は中野にあるハウススタジオ、シバリー・ベース。先日3周年記念イベントの一つとして3rdアニバーサリー写真展を開催されました。コスプレ撮影会を主催するだけにとどまらず、写真展の開催やフリーペーパーの発行など様々な企画を打ち出しつづける代表の写真家オガワブンゴさんに、コスプレに対する想いなど伺ってきました(全2回-第1回目)


ーそもそも、小川さんとコスプレとの出会いはいつだったのでしょうか。

うちのスタジオをオープンしたのが2010年6月1日だったんですが、最初に利用されたお客様がコスプレ撮影会を主催している方だったんですね。実は、それまではコスプレのことは全く興味もなかったんです。それから、毎月4組くらいはコスプレイヤーの方々に利用していただいていました。で、ある日お客様から「スタジオ主催でコスプレ撮影会をしたらいいのでは?」という要望というか提案をいただいて。そこが僕にとってコスプレの扉が開いた瞬間かもしれないですね。でもその時はさらっと聞いていた感じで、具体的に動いたのはそれから半年くらいたった、2011年4月のことでした。

ーそこからどんどんとコスプレの世界を知るようになったと。

そうですね。主催するようになってからは、来てくれたお客様にコスプレのことやコスプレ撮影会のことなど色々教えていただきましたね。スタート時に6時間だった利用時間を7時間にしたり、お菓子は撮影の小道具に使えるとか、ドーナツなんかもそうなんですよ。それぞれちゃんとした理由がある。なので、うちの撮影会(cosprit 撮影会)はレイヤーの皆様と一緒に作り上げてきているという感覚がとても強いです。

ーシバリーベースさんでは、2011年の7月に既にコスプレの写真展を開催されていましたが、撮影会を開いてからわずか3ヶ月しか実は経っていなかったというのは驚きです。

みなさんがうちを利用してくださって、写真を撮っているわけじゃないですか。その写真をどこで発表しているの?と聞いてみたら、web上(cure、コスプレイヤーズアーカイブ、個人ブログなど)だと言うんですね。それだけ?って思ったんです。僕は写真家でもあるんですが、写真を撮るということは、見せることや見てもらうということも意味として入っていると考えてます。だから一つのゴールとして写真展って存在が常に脳みそにあって。それに単純に写真展が好きなんですよね。ニューヨークの路上でやった自分の個展がインパクトとして残っていて、写真展がとにかく好きなんです。それで、コスプレ写真展をやったら面白いんじゃないかな?ってすぐに思いました。
そこから、コスプレ写真を漁るように見ました。コスプレのことは正直分からなかったんだけど、知らなくても写真として良い作品がものすごく多くあったことに驚いたし、もったいないなと思って。自分が撮った(撮られた)写真が大きい紙にプリントされ展示される。自分も見るけど、他の人にも見てもらうって凄く刺激的です。そういった感情も含めて写真と撮る方々に新しい機会を提供したいなと。

ー写真展はどのような流れですすめていったのでしょうか。例えば参加者の募集など。

1回目は、cosprit撮影会に来てくださっていた方々に声がけをさせていただきました。2回目と3回目はゲリラ的にcureやアーカイブ、レイヤークラウドの作品を見て、良いなと思った作品に対してメッセージでオファーさせていただきました。最初は一般的なギャラリーにあるようなスタイルで参加費をいただいて、という形式を考えてはいたんですが、計画段階でお客様に話しをしてみた感触でどうもそれだと集まらないんじゃないかなと思って、それだったらもう全額スタジオ負担でやっちゃえと。

ーそれはかなりの負担ですよね(汗)

プリント代、フレーム代、イーゼル代そして期間中のスタジオ代や人件費などなど、chapter0からchapter3そして新宿で行った「100 photograps」の4回で合計150万くらいは使いましたね(笑)でも、それでもやりたいと思ったんですよね。今思うと、僕が見たかったのかも。ウェブ上で感動した写真をーアニメとか漫画はわからないけどー僕が見たかった、単純に見たかったですね。実際、chapter0をやって、A2サイズのコスプレ写真がずらりとならぶ空間に魅了されました。

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